ご挨拶

ありがとうございます。ご信者の皆さまに於かれましては、常日ごろ当山のご弘通ご奉公にご協力をいただき心より厚く御礼申し上げます。

 

昨年の6月16日に大本寺ご住職・永江日盡上人より師命をいただき、不肖わたくしが『常照寺第七世住職』に就任させていただきました。

もとより浅学非才の身の上であり、そのような器でないことは自分自身が一番承知しております。

特に常照寺は開基が佛立第十五世講有日晨上人で、初代ご住職が当山の礎を命がけで築かれた信詮院日陽上人、二世ご住職が権大僧正石関日泰上人、三世ご住職は小僧の師僧でもある佛立第二十二世講有井上日慶上人、そして第四世・六世ご住職が信陽院日宇上人であり、住職室の歴代住職のお写真を拝見させていただく度に身の引き締まる思いが致します。

 

常照寺は昭和十三年八月十三日「本門佛立教会東京第2宇都宮親会場」の設立以来、それらの御導師方のご教導とご尽力があったからこそ現在があるのだと今さらながら痛感致します。

そんな常照寺草創の歴史を鑑みますと、末輩たるわたくし如きがそのような先師上人のあとを引き継いで重責を担うのは、まことに申し訳なく勿体ない限りです。

しかしながら、平成三十年の七月に井上日宇御導師よりお電話をいただいた際のお言葉をよくよく思い出しますと奮起せずにはおられません。

 

井上御導師は、そのお電話口で『わたしも今年で85歳になりますが、心残りなことがあります。それは私が平成十九年に板橋から宇都宮に戻り、住職として再任してから、常照寺の寺院等級が三級から四級に降格してしまったことです。常照寺を三級寺院に戻すまで私は死んでも死にきれません。」と仰っておられました。

この時の井上御導師のお言葉は今でもわたしの脳裏に焼きついており、「なんとか常照寺のご弘通が発展して三級寺院に昇格できますよう。」とただただひたすら御宝前にお願いさせていただいている今日この頃です。

 

常照寺の「三級寺院昇格」は、信陽院日宇上人のご遺言であり、このご弘通の大願を成就させていただくのは、私ども教講ひとりひとりのご奉公にかかっております。

わたくしもできないがらも、ご信者の皆さまのお力もいただいて骨惜しみない精一杯のご奉公を心がけさていただきます。

何とぞ、常照寺が三級寺院(正宗徒)に昇格できますよう教講異体同心でご奉公させていただきましょう。ご信者の皆さまのお力添えを伏してお願い申し上げて挨拶とさせていただきます。

                                          

 内田照肇 合掌