《高祖日蓮大士ご降誕八百年慶讃》

 教化・法灯相続つづれ織り運動

○八月のご奉公のすゝめ

 ありがとうございます。暑さの厳しいなかでの「夏期参詣」も無事終了しました。コロナの猛威が未だにつづいていますが、いつまでもコロナに負けていては『功徳』という貯金は積めません!引きつづきお参詣に気ばらせていただきましょう!

 

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① 日晨上人祥月命日をお偲びして

 日晨上人は、明治三十二年(一八九九年)十月二十六日、東京府麻生区竜土町でご誕生、佛立第四世講有日教上人より「清長」と命名されました。

 東京府一中在学中、十六歳で乗泉寺において日歓上人のご剃髪をいただき、大正十年より受持ご奉公を拝命なされ、同十二年には早くもその資質を認められて副導師に任命され、同年十一月十二日弱冠二十五歳にして、乗泉寺第十九世の法灯を継承遊ばされました。

 やがて太平洋戦争も熾烈を極めた昭和十九年五月三十日、恩師日歓上人のご遷化にあわれ、翌二十年五月五月二十五日には、乗泉寺本堂の戦災という悲運にも見舞われましたが、その逆境を克服なされ、二十一年には早くも復興、開筵式を挙行されました。

 一方、宗門の一宗独立にも尽力され、ついに昭和二十二年三月、本門法華宗より分離独立を果たしたのでした。

 この独立後、日晨上人は初の宗務総長に就任され、権大僧正に昇晋されたのです。

 昭和二十五年五月、日晨上人は英断をもって旧地麻生から渋谷鶯谷町へ乗泉寺を移され、仮本堂での開筵式を挙行されました。昭和三十年に日晨上人は宗門の中枢にあって、宗制改正の大事業を完了されたのでした。

 やがて昭和三十一年の開講百年の御奉公を経て、宗門は益ます日晨上人の行政手腕を属望し、昭和三十三年本宗参議、昭和三十五年に再び宗務総長に就任され、さらに昭和三十七年には日颯上人ご遷化により、講有代務者拝命され、同年十月には、本宗第十五世講有位を継承遊ばされたのであります。

 今月の三十一日は日晨上人の祥月ご命日です。

 日晨上人は、なんと言っても「常照寺」の開基上人ですので、各部一戸の報恩教化は必ず成就させていただきましょう!

 

御教歌

講中を たがひにすゝめ はげまして

    御恩報じの 奉公をせよ

     『鄙振一席談』扇全九巻一五三頁

 

② 夏季総回向のご案内

 本年の『夏季総回向』は、来たる八月十三日(土)十時半より、高祖日蓮大士ご命日総講に併せて奉修させていただきます。

●一本=千二百円で、持ち出しの場合は「お塔婆申込書」の上欄に日にちを必ず記入して下さい。

1:お塔婆の申し込みは八月一日(月)までに

2:ご回向の申し込みは八月十日(水)まで

事務所に申し込んで下さい。

 

御教歌

弔らはる そとばの心 しるならば

    チャランポンよりも 南無妙法蓮華経

    『てこのかたま』扇全⑮八十頁