《高祖日蓮大士ご降誕八百年慶讃》

 教化・法灯相続つづれ織り運動

○三月のご奉公のすゝめ

 今月はお彼岸の月です。二十一日の『春季彼岸総回向』には必ずお参りをさせていただきましょう!

 

 

   ◇ ◇ ◇

 

① 春季彼岸総回向

 三月二十一日(春分の日)は、恒例の『春季彼岸総回向』が本堂に於いて午前十時より奉修されます。未だにコロナ禍がつづいておりますので、感染防止に充分留意してお参詣させていただきましょう。

 なお、二十一日にお参りできない方は、十八日から二十四日までの「彼岸会朝参詣週間」の期間中にお参詣させていただきましょう。

 開導聖人のご指南には、

 此の音声法界に行き渡りて一切の亡霊みな

 苦を逃れ楽を得る大功徳ありと悦ぶべし。

 『安楽教導抄』扇全五巻五十五頁

とお諭しくだされています。

 御指南の意味は、私たちがお唱えする御題目口唱(音声)が、亡き精霊に届き、御題目の経力で、亡き霊魂はみ仏のまします「寂光」との縁が結ばれる。これは上行所伝の御題目の計り知れない経力のお陰であるから、ご縁のある方がたのご回向は、お塔婆をあげ、御題目を唱える口唱行に励まさせていただきなさいとお示しです。

   ◇ ◇ ◇

 世間の多くの人は、お彼岸やお盆になると、「お墓参りにいかなくては」といった程度の思いしかありませんが、それでは充分な先祖回向とは申せません。

 私たち佛立信者は「常盆常彼岸」と教えていただきますよう、毎日がお盆であり毎日がお彼岸であると心得、常にご先祖のご回向をさせていただくべく、朝夕のお看経をシッカリさせていただきましょう!

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お塔婆は三月一日まで、ご回向は三月十三日までに事務所へお申し込みください。

御教歌

弔らはる そとばの心 しるならば

    チャランポランよりも 南無妙法蓮華経

 

② 『教区部の基盤整備』確率について

 常照寺では、現在どこの教区、また部内に於いても、高齢化が進んで次期後継者が余りにも少ないのが現状です。

 この問題をすぐさま打破することはできませんが、今年中に取り組んでいかなければならないご奉公です。

 「基盤」とは「物事の土台」という意味があり、「整備」とは「整え備える」と意味があります。

 したがって、皆さんの所属する教区と部内を先ず見直して、各信徒宅の信行相続成就を先ず推進させていただくこと。

 そして、次にさせていただくことは、次世代を担う「新役中・後継者」の発掘と育成です。

 自分でやってしまえば早いご奉公であっても、その御奉公を新しい方に一つひとつ教えさせていただくこと。

 この二つのご奉公を、真剣に実施させていただきましょう!

 開導聖人のご指南には

己れ山深ク分入リテ、アトフリカヘリ見レバ来ル者ナシトハ当世諸流ノ習損ジ也。

『講場必携・乾』 扇全十四巻二一三頁

●新帰入の初心の御人を親切におそだて下され候。弘通の道は是が第一肝心に候。

『御消息 五十』 扇全三巻一四八頁 

 

御教歌

中々に あゆまれぬ子は せなにおひ

    つれてゆくこそ おや心なれ