R8年5月の俳句:短歌:川柳 投稿壇  

 ※総評:片桐基城

 ◎リラ冷えの季節も終わり、花水木も葉ばかりとなり、日に日に夏のらしさを感じる毎日です。

  しかし、未だまだ春炬燵を離せません。この、季節の変わり目を乗り切って俳句しましょう。

 ※(今月の俳句投稿数27句。入賞句=10句:注意句=3句:選外=14句・短歌=1首でした。)  

 

     ※今月特選句、該当者なし。

   ※「俳句するに際しては先ず歳時記を捲って(めくって)この句に使用した季語の否諾を

    考えてみましょう。、句に対して妥当である季語が大切なのです。歳時記を読み返しましょう」。

   ◎今月の兼題は【若葉】・【風光る】

   ◎来月の兼題は【黒南風】・【紫陽花】・【更衣】

寸評:推敲:選者=片桐基城先生                       

 選外の作品に於いて優秀句にちかい作品も多々ありますので、一層奮起されますよう

  お願いいたします。

 (先生は投稿句全句を推敲成され、その中で佳句を一人一句として挙げて居ります。)

  ☆スマホでのグーグル語句検索を推奨致します。スマホ検索を上手に活用して下さい。

 ◎入賞句は特選句、秀逸句、入選、佳作の四賞です。

 【毎月の投稿〆切日=8日】※締め切り前の提出大歓迎。

 

☆俳句の部 

【石川けい子:城東二】

秀逸:「ランドセル色鮮やかに風光る」 

 ・寸評:一読、奇麗に光っているランドセルが目の当たりに浮かびます。

    これは、中七の助詞「に」の効果です。一句一動詞と云いますが助詞もまた欠かせない

    言葉です。

    

【石岡ノブ:高根沢】

秀逸:「若葉路遠回りしてゴッホ展」

寸評:ゴッホの展示会に向かう、その路沿いの若葉に眼がいき、近道を避けこの径を行こう・・・と

    自分に言い聞かせている作者の心髄が心地よく見えます。字余りでも「若葉路を」と。

    

 

〔清澤 修:壬一

入選:「白浜の寄せる飛沫に風光る」

寸評:白浜と云えば南紀の白浜を言いますが、掲句は、石英の出来た白い砂浜の浜辺を

    指しているのでしょう。折から煌煌と輝く風が飛沫を覆っている美しい光景です。

 

〔山崎昌子:城東二〕 

入選:「ゆらゆらと若葉の樹々に光り差す」

 ・寸評:樹々が、折からの風に、ゆっくりと大きく揺れはじめたのですね。詠わない風を

    副詞「ゆらゆら」を以て、そう察知させるお手柄です。下五は「・・・の光増す」では。

〔金子敏枝:江二〕 

入選:「荒川の流れゆるやか風光る」

寸評:この「荒川」と云う川の名は、川の地形を準えて付けられた名であると思います。

    掲句の面白いところは、地名の荒川を「ゆるやか」で揺すり季語を確り捉えたところです。

 

〔渡邉孝之:江二

佳作:「風光るせまき里路を逍遥と」

寸評:気儘にぶらぶらと歩いている細い径いっぱいに風が吹いているのですね。名詞「逍遥」に

    形容動詞的な格助詞「と」を付け、上五に返る倒置詠法が極まった句です。

 

〔大和佳子:松原

佳作:「ゆるゆると山裾の町風光る」 

 ・寸評:のんびりとした山のふもとの町を、きらきらと輝くような風が覆っている景ですね。と、

    上五の「と」から解釈しましたが、そうとると強弱を訴えている面白い句です。

 

〔林  弘:壬生二〕

佳作:「空澄みて甍の波に風光る」

寸評:春先の澄み渡って日差しの強い空が、瓦屋根を輝かせるように、風が波打つように

    吹いている景ですね。上五の説明語が気になりますが、「波」の捉えが効いています。

    

〔角田和道:今光一〕

佳作:「幼き日父母と歩みし若葉径」

 ・寸評:父親と母親とある時は三人して歩いていた、幼少の頃を思い乍ら、一帯が若葉に埋もれた径を

    散策している回顧句ですね。両親を労わりながら、労われながらの親子が素敵。

 

〔石岡ノブ:高根沢〕

佳作:「風光りオーブ現れ歩み止め」

 ・寸評:カメラのフラッシュが空中を浮遊する埃に反射して出来るようなものがみえたのでしょうか。

    風光るの季語の悪戯に捉えて歩みを止めた・・・とは。

 

〔福田時子:江二

注意句:「風光る入学準備に薄き=添削:「入学の準備の汗を拭う風」

 

〔稲川容子:城東二

注意句:「しゃぼん玉風光る野の空高く=添削:「風の野の空に消えゆく石鹸玉」

 

〔苅部文子:矢板

 

注意句:「散り新し命若葉かな=添削:「新しき命の殖える若葉径」

 

・評:三句とも、赤字が春と夏の季語が重なった句です。

 

☆短歌の部

 〔安保 孝:江二〕

・「あゝ無常時の流れは怖いもの首腰曲がり根性曲がる

 

◎選外句(13句:敬称略)

★若葉道母とドライブはずむ声:稲川容子   ★旅の宿若葉の額がお出迎い:石川けい子

★畔のさき山家の里に若葉燃ゆ:渡邉孝之   ★風光る明日への希望湧きにけり:角田則子   

★街歩き陽がさすたびに桜映え:星川義明   ★青春の思いで連れて風光る:角田則子

★さがり藤雨風あびてゆらゆらと:鈴木サト子 ★若葉径父母にはさまる嬉しさよ:角田和道

★若葉萌ゆ海峡渡りトンビ舞う:山崎昌子   ★街歩き桜のつぼみ孫に見え:星川義明

★青空や山肌の白風光るや:山崎昌子     ★ポカポカと歩く道筋光さす:苅部文子

★木漏れ日に染まる心は若葉色:林 弘

 

※編集後記:細心の注意を払って誤植、脱字、書き違いが無いように編集して居りますが

      もしそのような事が有りましたらお許しください。又、文芸編集部までお知らせ下さい。      

 ◎ご信者皆様の投稿 、奮ってご参加ご披露をお待ち申し上げます。  【毎月投稿〆切日=8日】

 投稿ご希望の方は事務所へ提出、若しくは宇清師、陽哲師、渡邉孝之までお申し込みください。

 投稿フォームでも受付しております。

 受付次第ホームページに掲載させて頂きます。  

俳句・短歌・詩・小説・マンガなど。あれもこれもご披露ください。